Q
自宅を貸し出そうかなと不動産屋を探しています。「丸投げしてください」「全部まかせてください」などと書かれていますが、私も何かしなくてはならないかと思います。何をすればよいでしょうか?
A

とにかく決断をしていただく必要があります。

決断にはエネルギーがいる

毎日、私たちは無数の決断を迫られています。研究によると、一般的な成人は1日に約35,000回の決断を行うと言われています。これには、何を着るか、何を食べるかから、もっと複雑な職業上の選択まで、大小さまざまなものが含まれます。

賃貸物件を貸し出す際にも例外ではありません。物件オーナーとして、さまざまな決断が求められられます。

「丸投げしてください」「何もしなくていいです」と耳障りのいい言葉ばかりを並べる不動産屋さんもたくさんいますが、結局決断するのはあなた自信で、その決断にとてつもないエネルギーが必要である事を私たちは理解しています。

賃貸を貸し出す際には、こういった決断をしていただかなければならないということをいくつかお伝えします。

賃貸に出す際に必要になる決断

もちろん、私たちがあなたにとって最適である募集条件の提案はいたします。しかし、最終的にあなたからのGoサイン、つまり決断がなければ私たちに限らずどの不動産屋さんも動き出すことができません。

募集条件でどのようなことを決めなくてはならないのかを列挙します。

「そんなの考えるまでもないよ」というものから「細かすぎる」というものまで頭に浮かんだものを書き出したものです。

募集条件で決断をしなければならないこと
  • 物件を賃貸に出すか売却するか
  • 募集方法(不動産会社を通すか、自分で行うか)
  • 管理会社の選定
  • 短期賃貸か長期賃貸か
  • 賃貸契約の種類(普通賃貸契約、定期賃貸契約など)
  • 家賃設定
  • 管理費や共益費の設定
  • ペットの受け入れ可否
  • 喫煙可否
  • 敷金の設定
  • 契約期間
  • 更新料の有無や金額
  • 入居審査の基準
  • 物件の広告戦略
  • 物件写真の質と数
  • リフォームや修繕の必要性と範囲
  • インターネットやケーブルテレビの契約可否
  • 駐車場の提供可否
  • 緊急時の連絡体制
  • 保険加入の必要性(火災保険等)
  • 修繕要望への対応方針
  • 家賃の支払方法
  • 内覧の可否と条件
  • 鍵の受け渡し方法
  • 税金の確認

繰り返しになりますが、もちろんこれらを「白紙の状態から決断してください」というものにするわけではありません。「決断をしなければならない箇所」が、これくらいはありますよと伝えたく書き出したものです。

決断をすることのサポート

ご自宅を「賃貸に出そう」という時には適切な決断を下すことが成功への鍵ですが、その決断を一人で抱え込むにはあまりにも重いものです。私たちは、あなたの抱える決断の重荷を軽減することに重きを置いています。

私たちが提案する条件は、あなたの決断の負担を少しでも軽減できるように最適化されたものになります。

あなたが安心して自宅を貸し出す事ができるよう、目には見えないけれど確実に存在するサポートを提供します。

とはいえ、自宅を貸し出す際の決断は多岐にわたりますが、そのすべてが重要というわけではありません。私たちは、賃貸物件を貸し出す際に必要な決断を、重要なものとそうでないものに分類し、後者に関しては私たちが適切に対応します。これにより、あなたは本当に重要な決断にのみ集中でき、あなたにとってもっとも大切なことに時間を割くことができるようになります。

決断にまつわる雑学

おそらく大半の方が「決断するにはエネルギーが必要である」という事を意識した事がないであろうと思われます。

余談にはなってしまいますが、決断に関してよく用いられるいわゆる偉人と言われる方々の雑学をお伝えします。

スティーブ・ジョブズ – 「単純化する美学」

Steve Jobs

「自分の時間を最大限に活用するためには、日々の決断から解放されることが重要だ」

スティーブ・ジョブズが日々同じ服を選ぶことで、日常の決断の数を減らし、そのエネルギーをもっと重要な創造的業務に集中させたという逸話が最も有名でしょう。

彼はこの習慣を通じて、「決断疲れ」という現象に対抗しました。心理学では、人が一日に下す決断の数が多いほど、その質が徐々に低下し、疲労やストレスが増大することが知られています。スティーブ・ジョブズは、この理論を理解し、日々の生活における無意味な決断の数を意図的に減らすことで、自身の精神的リソースを保ち、創造性や重要な業務に集中する時間を増やすことに成功しました。

マーク・ザッカーバーグ – 「日々の生活の中での決断の数を減らす」

Mark Zuckerberg

本当にクリアにする必要があるのは、できるだけ多くの決断をしないようにすることです。人生で何を着るかは、ほとんど意味をなさない

Facebook(現Meta)の創業者であるマーク・ザッカーバーグのこのアプローチは、日々の生活の中での決断の数を減らすことにより、より大きな決断に必要なエネルギーを確保するという考え方に基づいています。この方法により、マーク・ザッカーバーグはFacebookの運営という、はるかに重要な仕事に集中できると豪語しておりました。

マーク・ザッカーバーグもまた、日々の決断を単純化することで知られています。彼が常に同じグレーのTシャツを着用する理由は、スティーブ・ジョブズの哲学と同じく、「決断疲れ」から自身を保護するためです。マーク・ザッカーバーグは、Facebookという膨大なプラットフォームを管理する中で、無数の重要な意思決定を迫られています。そうした中で、何を着るかという毎日の小さな決断から解放されることは、彼にとって重要な精神的エネルギーの節約となっているというわけです。

ヘンリー・フォード-「人間は考えるという真の労働を避けるためなら何でもする」

ヘンリー・フォードは、自動車産業のパイオニアであり、フォード・モーター・カンパニーの創業者です。1863年にミシガン州で生まれ、革新的なアセンブリライン生産方式を導入し、大量生産を可能にしました。自動車を大衆に手頃な価格で提供し、20世紀初頭の産業と社会に大きな影響を与えた人物です。

人間が日々直面する決断の数は膨大であり、心理学の研究によると、これらの決断が積み重なることで「決断疲れ」を引き起こし、判断力の低下やストレスの増大につながることが示されています。フォードがアセンブリラインを通じて生産プロセスの効率化を図ったのも、ジョブズが服装の選択を単純化したのも、ザッカーバーグが常に同じ種類のTシャツを着用するのも、これらはすべて、日々の無駄な決断を減らし、より重要な思考や創造活動に集中する時間を増やすための戦略です。

バラク・オバマ-「私はできるだけ多くの決断をしたくないのです。」

Barack Obama

私は服や何を食べるかについて考えたくない。私はできるだけ多くの決断をしたくないのです。私がしなければならないのは、世界中から届く無数の問題に対する決断です。だから、どのような状況でも簡単に選べるように、シャツの種類をいくつかに限定しています

バラク・オバマ元米国大統領も、在任中に日々の服装選びを単純化することで知られていました。彼はインタビューで、自分がグレーか紺のスーツしか着ない理由について語っており、これは毎日のように重要な決断を迫られる大統領としての役割において、自分の精神的エネルギーを節約するためだと述べていました。

オバマ氏の場合、国家の運営、しかもアメリカ合衆国という全世界に影響を与える極めて重要な仕事において、どのようにして「決断疲れ」から自身を守り、効果的にリーダーシップを発揮していくかという点において、このアプローチが役立っていたことが伺えます。

このように、日常生活における小さな決断の単純化が、大きな決断を下す上での精神的なクリアさと集中力を保つ助けとなることは、多岐にわたる分野のリーダーたちによって実践されています。

まとめ

だいぶ大きく横道にそれてしまいました。

私たちは、オーナーが賃貸経営に関する決断を迅速かつ効果的に行えるように、日々の運営の負担を軽減することで、その精神的リソースをより重要な決断や創造的な活動に集中させることを目指しています。

自宅を賃貸に出すということは一種の賃貸経営になります。

賃貸経営においても、これらの教訓は非常に価値があると考えています。

部屋を貸し出す際の、細かな決断からあなたを解放し、より賃貸経営全体の質と効率を高めることができるようサポートします。

私たちの提供するサポートは、賃貸経営を通じて達成したいあなたの目標に対して、静かに、しかし確実に力を貸します。目に見えなくても感じられる確かなサポートをぜひとも体感ください。