「この不動産会社、大丈夫?」そんな疑問を抱えながら運営を進めるのではなく、正しい知識を武器に最適なパートナーを見つけるためのヒントを提供します。

不動産賃貸経営は単なる投資以上のもの。あなたの貴重な資産を守り、増やすために、適切な不動産会社の選定は欠かせません。この記事を通じて、どのような会社を選ぶべきか、またどのような会社を避けるべきかの明確な基準を手に入れましょう。

1.貸出しの準備段階

不動産会社選び

不動産会社を最初に選んだからその不動産会社とずっと付き合う必要はありません。不動産を貸し出す手続きの流れで、そのステップごとに「こんなところを注意してみてみるとよいです」といった事を伝えいます。

賃貸を貸し出す際の不動産会社選びの、特に「こんな不動産会社は選ばない方がいい」という参考情報としてでもご活用ください。

基本条件の設定

賃料、契約期間、敷金などの基本条件を設定することは、賃貸経営において当たり前ですが、非常に重要です。まず、賃料の設定に関しては、地域の平均賃料や同じエリアの類似物件との比較を行いながら、魅力的かつ競争力のある価格を決定しましょう。

賃料について質問をしてその場での回答を得ることはできず毎回「上司に確認します!」という営業マンであれば、その人には決定権限がないので、そういった営業マンを選んだ不動産会社を選ぶのは辞めましょう。

賃料だけバン!と出されて「この金額で行きましょう!」という不動産会社を選ぶよりも。。。ローンの支払いなどそれぞれが置かれた状況にしっかり耳を傾けてくれて、その上で資産価値が最大限になるような賃貸条件を出してくれる不動産会社を選びましょう。

賃料を決めたら「この賃料で誰も入らないで空室が続いたらどうしよう」といった不安を感じられるのが普通の事です。私たちがデータに基づいて賃料を算出しているので安心してください。

それでも、やはり空室になってしまうことはあります。そのため、不動産会社を選ぶ際にはその会社の”空室対策”についてしっかりと聞いておく必要があります。

大半の会社が”家賃を下げる”しか提案をしてくれません。

空室対策について家賃を下げる以外案のない会社、「おぉそれは効果ありそうだ!」というものがひとつも引き出せない不動産会社を選ぶのは避けましょう。

空室対策
もう空室が怖いとは思わせません。

物件の準備

物件の準備は、賃貸市場での成功を左右する重要な要素です。まず、物件の清掃は入居者にとっての第一印象を決定づけるため、徹底的に行う必要があります。清潔で整頓された空間は、入居希望者に好印象を与えるだけでなく、物件の価値を高める効果も期待できます。

クリーニング

ただ、これもオーナーさん自身でやっていただく必要はないです。専門業者によるクリーニングは任せるべきです。

クリーニング費用を通常よりも載せて大家さんに請求する不動産会社は残念ながら少なくありません。クリーニング費用が妥当なのかどうかしっかり根拠のある数字を見せてもらいましょう。

賃貸管理
初回のクリーニング費用を無料サービスしています。

リフォーム

リフォームに関しては、慎重に検討をする必要があります。例えば、キッチンやバスルームの改修、壁紙の張り替え、設備の最新化などが考えられます。これらの改善は、物件の魅力を高めるだけでなく、長期的な賃貸経営において入居者の満足度を保つためにも有効であることは間違いありません。

ただ、大きな出費を伴うものです。大規模なリフォームを行うか行わないかは、賃料を決めてキャッシュフローを見ながら検討するという事を推奨しています。

根拠なく無意味にリフォームを進めてくる不動産会社には気をつけましょう。クリーニング費用よりも、原価がわかないであろうと修繕費を上乗せして請求するというのが昔ながらの不動産屋さんのやり方でした。

Webの普及によって原価が透明化されてきてそういった業者は減少したものの、まだまだ費用を上乗せする業者は跡を絶ちません。リフォームを行うのであれば、その根拠と、リフォームの内訳まで明示してくれる不動産屋さん以外は選ばないようにしましょう。

2 募集ステップ

不動産広告と入居者募集

物件を市場に出すと言われてもあまりピンと来ないかもしれません。要は物件を商品だなに並べるという事が必要です。その商品だなに並べることを広告すると呼び、不動産業界では”市場に出す”といった表現を用いたりします。

しかし、どのように広告を打つか、どんなプロモーションを行うかは不動産業界に従事する人間出ない限り想像もつかないことかと思います。どのようにして、物件を広告するのかが賃貸経営において最も大切なもののひとつです。

なんとなく不動産会社の言いなりになるではなく、丁寧に説明をしてもらってしっかり納得の行く説明をしてくれるような不動産会社を選びましょう。

入居者選定

いわゆる”審査”という段階です。素行の悪い入居者が入ってしいまったらどうしよう。。。と不安になるのも当然です。

入居希望者の信用調査を徹底的に行い、物件にふさわしい信頼できる入居者を選定するといのうのも不動産会社の仕事のひとつです。

「できればこんな人には入居してほしくないな。。。」という思いがあればそれはすべて不動産会社に伝えましょう。感じたことを我慢しなくてはならないような不動産会社を選ぶ必要はありません。

賃貸借契約の締結

賃借人からもいろいろな条件を言われることがあります。それらは募集条件から審査までの間に解決していることが大半でしょう。

こんな不動産会社は選ばない方がいいという観点から不動産会社ごとに大きく異なる点があります。

それは入居者が入る前の設備点検です。これを大家さん自身にやらせることで自分たちの責任を回避する不動産会社が少なくないというのが現実です。何かが壊れていた時「自分で確認したとおりでしょ」という言い分を残しておきたい不動産会社なのかなと。。。

もちろん、大家さん自身で確認をしっかりしておきたいというのであればそれは問題ないです。ただ、管理会社たるものは、そういった設備の動作確認などを大家さんの代わりに行うのが当然と考えているので。。。設備についての確認を大家さんに任せる不動産会社は、その後の管理でずっと付き合いを続けていくことになるので選ばない方がよいでしょう。

3. 管理ステップ

管理委託契約の解約条件を確認

家賃の回収、物件のメンテナンス、緊急時の対応など、オーナーにとって頭痛の種になることも多いです。しかし、これらの管理業務をオーナー自身で行う必要はありません。不動産管理会社の賃貸管理サービスを利用すれば、これらの面倒な業務を全て代行してくれます。

費用は賃料の5%というのは相場ですが、賃貸管理手数料を無料としているところも少なくありません。

管理会社とは継続的かつ長期的に付き合う必要があるので賃貸管理を任せる会社は慎重に選びましょう。

賃貸管理を任せる会社が決まったら”賃貸管理委託契約書”といった書類の取り交わしが行われます。

その中の”解約の条件”を確認しましょう。”解約は賃料の6ヶ月分”など毎月の収益に対して不当に高い解約料を設定している「とにかく解約させないぞ」といった賃貸管理会社があります。そういった不動産会社は選ばないようにしましょう。

これから結婚するのに離婚の事を考えるのは難しい。。。というように、これから契約するのに解約時について考えるのは難しいであろうことは重々承知していますが、そういった人間心理を匠に操ろうという不動産会社が少なくないというのが現実なのです。

退去時のステップ

退去時の特に原状回復問題については、賃貸借契約においてもっともトラブルが起きやすいところと言っても過言ではないでしょう。

入居前にて伝えた事似ているのですが、”退去時の物件状態のチェック”の立会をオーナーさん自身に行わせる賃貸管理会社が少なくないです。退去立会いをしない管理プランがあったりするのかもしれませんが。。。

不動産管理会社は不動産設備についてのプロです。それに対して言葉を選ばずにいうと、オーナーさんは不動産設備の素人です。不動産を見ている数が圧倒的に違います。

退去時にそれが”通常損耗”なのか否か?の判断はオーナーさんよりも、不動産会社の方が正しい判断をすることができるはずです。それにも関わらず、退去立会いをオーナーさんだけに任せるというのは、同じ業界の人間としてどうしても解せないです。

退去立会いをオーナーさんだけにしてもらうというような不動産会社を選ぶのは辞めましょう。

まとめ

「こんな不動産会社は選ぶな」という事をそのフェーズごとに伝えてみました。

不動産賃貸経営は、多くの決断と細かな管理が必要な事業です。重要なのは、信頼できる不動産会社とのパートナーシップを築くことです。賃料設定から物件の準備、入居者の募集、そして賃貸管理に至るまで、すべては不動産会社の選択に大きく依存しています。

適切な不動産会社を選ぶことは、不動産を最大限に活用し、安定した収益を生み出すための鍵です。そのためには、賃料設定の適切なアドバイス、透明性のある管理計画、効果的な空室対策、そしてオーナーのニーズに応じた柔軟な対応が求められます。

「いえどき」では、これらの課題に対し、オーナー様に最適なソリューションを提供します。私たちは、あなたの貴重な不動産資産を最大限に活かし、安心して経営に専念いただけるようサポートいたします。